第2話「東武野田線岩槻駅」
「別に特別に好きな駅じゃないんだからね」
「最初にウェブサイトにアップした路線と駅というだけなんだからね」
「でも最初にアップした駅なんだから・・・でも好き・・・ありがたく思いなさい」
東武野田線をご存じでしょうか。
大都会大宮駅から少し列車に乗るだけで田舎の風景が楽しめてしまうというタイムスリップな路線。
えぇ、大宮駅が大都会というというのは疑問がある?
うぅ、そんなことを言う人は大宮駅を通過させません!・・・て何様のつもり?
「大宮駅の話ばかりしてなくて、岩槻駅の話をしなさいよ」
えっと、岩槻駅はまだ都会です。
「まだ」ってどういうこと?え?東武野田線をもっと乗れば分かる?
それ以上は言わないでください。放送倫理規定に触れます。・・てどんだけ。
岩槻は人形で有名です。駅の周りだけ徘徊、いえ、散策するとその雰囲気は分かります。
主に看板でですが。
そういうことで、今日は東武野田線岩槻駅の物語です。
ここは大宮のエキナカ。とても駅構内と思えないエキナカからこの物語が始まった。
その日、男女の二人連れは岩槻へ知人を訪ねる用事があり、そこで土産をエキナカで物色していた。
「土産は何がいいかしら」
「それより機関車が来る時間だから撮り鉄してもいいかい」
「何、言っているのよ、土産が先よ。その後も撮り鉄している時間はないけれど。」
男は一瞬、顔を曇らせたが、それを表には出さず、顔に出した。意味がわかんねぇすけど。
買い物を済ませた二人は東武野田線の列車8429が待つホームへ。
そこに行く道にデパートの甘い誘惑があったがそれは後で1冊の本としてまとめる予定・・はありません。
東武野田線大宮駅は始発駅。ということはたぶん座れるということだ。
予想通り席を確保した二人を乗せて列車は出発した。
希望を乗せて・・・メーテルがそれを見送ることはないけれど。
大都会大宮駅を出発して、大いなる田舎の路線東武野田線の旅は始まる。
ここで男は不審な動きを見せた。
何かをしているらしい。これはスパイ活動?
いや、どうやら駅名標を撮影しているようだ。それでもどうにか岩槻駅に到着。
「さぁ着いたわよ。これからは私についてらっしゃい。」
「列車を2,3本撮りたいし、駅舎も撮りたいし」
「つべこべ言わずについてらっしゃい。帰りに撮れるでしょ。私は勝手に帰るけど」
こうして東武野田線岩槻駅は無事に撮影完了。・・・たぶん。
ということで今回のまとめ。
東武野田線は大都会を走る路線・・・お世辞入りだけど。・・・てことでよろしく。

東武野田線
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